コットンのかなしい裏側。それでもコットンの洋服を選びますか?
オーガニックコットンでないといけないのです!
そう言うと、、
「オーガニックコットンは肌に優しいだけでしょ?」
「なんで?普通のコットンならもっと安く出来るでしょ?」
よく聞かれます。私も昔、そう思っていました。。
オーガニックコットン=肌に優しい
実は、これには少し誤解があります。
一般的なコットンでも、最終的に農薬や化学肥料の残留の検出はほとんどされないのです。
また、生地のやわらかさや肌触りは、
オーガニックにしろ、そうでないにしろ、
超長綿などの「綿の品種」による影響が大きいのです。
つまり、
オーガニックコットンだから特別肌触りが良い
というわけではありません。
では、なぜ私たちは高いオーガニックコットンを選ぶのか?
受け入れがたいコットンのはなし

私たちは、2019年の生産分より順次オーガニックコットへ切り替え、
2020年には使うコットンの全てをオーガニックに切り替えました。
なぜそこまで急いだのか。
それは、
一般的なコットン栽培の現実を知ったからです。
知れば知るほど、
「これは変えなければいけない」
そう思いました。
何が問題なのか?
「地球と生産者さんへの負荷が深刻」なのです。
まず、「農薬による健康被害、児童労働が深刻」なのです。
ファッションが世界二位の環境汚染産業と言われる今。
世界生産量の約80%がインドや中国、ウズベキスタンなどの発展途上国の人々によって生産されています。
中でもインドは世界最大のコットン耕地面積を持ち、コットン生産量世界第1位(約20%)を誇ります。
インドでは、35万人以上の子どもたちが働いており、その6~7割は女の子と言われています。(出典:2020年、Davuluri Venkateswarlu, Glocal Research)
親の借金を返すため、家計を助けるために働いている子どもがほとんどです。
畑で長時間働かなければならないため、学校に通えず、大人よりも安い賃金で働いているそうです。
忘れられない悲しい話
ある少女のお話です。
"シャンティさん(仮名/13歳)は8歳から5年間、コットンの種子畑で働いていました。
賃金は日給30ルピー(約75円)程度。
畑で使用される農薬の影響で体が弱って貧血体質になってしまい、手を強く握ることすらできません。
親はシャンティさんのために借金をして50,000ルピー(家族の約1年分の収入相当)の治療費を費やし7キロ先の病院まで通わせていますが、それでも回復していません。
体調が悪い日は家で寝ていることが多く、時々しか学校へ行けませんでした。

「コットン畑で長い時間ずっと働かされた。殺虫剤を直接吸い込んだりして、仕事をするのが嫌だった。」
シャンティさんは、2011年、血液のガンにより、大変残念ながら16歳で永眠されました。医者によれば、ガンの要因は農薬とのことです。"
(参照:インド・コットン生産地の児童労働 | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース))
この話を知ったとき、
私は涙が出ました。
そして怒りも感じました。
私たちが当たり前に着ている服の背景に、
こんな悲しい現実があることを知ったからです。
こんな苦しい思いをしている人達が居ると知って、それでも農薬を使ったコットンを選びたいと思いますか。

綿花畑で散布される農薬。
コットンは世界で最も農薬を使う作物のひとつ
殺虫剤、農薬もいっぱい使うんです。
世界の耕作地面積の約2.5%に過ぎないコットンの栽培面積で、
世界の殺虫剤の16%、落葉剤や除草剤を含めた農薬全体では8%以上が利用されているそうです。その数値は、農作物で一番多いそうです。
生産者さん自身も苦しんでいる
問題は子供たちだけではありません。
インドなどの発展途上国では、防護服を手に入れることができず、
識字率も低く安全についての注意書きを読むことができないために、
殺虫剤の使用を直接の原因とした死者数は毎年2万人にのぼっています。
毎年2万人もの人が殺虫剤が原因で亡くなっているなんて。。
私はこの数字を知った時、本当に衝撃を受けました。
だから私たちはオーガニックコットンを選びます!
オーガニックコットンは決して安くありません。
でも、
私たちは「安いから」という理由だけで選びたくありません。
パジャマを作ることで、
誰かの健康や未来を犠牲にしたくない。
そんな想いがあります。
さらに、大切なお水にも問題が。
私たちが使っているオーガニックコットンってどんなものか?
について綴ります。
後半につづく。。
